小児歯科

お子様の歯が
虫歯になる原因

子どもが虫歯になる原因はさまざまです。特に虫歯リスクが高まるのは以下のようは事例です。

• うまく歯を磨けていない

  

  多くの子どもたちは、効果的な歯磨きの技術をまだ身につけていません。そのため、適切な仕上げ磨きをしないと、食べかすが多い状態が続き、細菌活動が活発になってしまうのです。すると酸を多量に生成するので、歯のエナメル質が侵食されます。唾液の再石灰化作用を上回ると、虫歯が発生する原因となります。。

• 間食をしてしまう

  

  子どもたちの間食の習慣も、虫歯リスクを高める重要な要因です。食事や間食のたびに、糖分を含む食品を摂取することは、虫歯の原因菌であるミュータンス連鎖球菌にとって常に栄養を供給しているようなものです。
  また、間食は食事と食事の間隔が短くなるということなので、口腔内の酸性状態が長くなります。そのため常に虫歯リスクが高い環境が生まれてしまうのです。

• 虫歯の原因菌が多い

  

  虫歯の原因となるミュータンス連鎖球菌の量は、患者さん個々人で異なります。そのため細菌の量が多い方は少しでも歯の清掃が不十分だと、細菌の塊であるプラーク（歯垢）を形成するスピードも早いのが特徴です。歯のエナメル質が脱灰しやすく、虫歯の進行度は早くなります。

お子様の虫歯予防の重要性

虫歯になると、痛みや腫れが出るだけではなく、以下のようなリスクを引き起こします。

• 歯並びや顔の骨格形成に悪影響

  虫歯がひどくなって虫歯が悪化し、乳歯を早期に歯を失うと、空いたスペースに隣接する歯が移動します。結果的に永久歯の生える位置がずれることがあるのです。永久歯がズレて生えてくると、歯並びの乱れ、骨格の変形、顎の成長不足などを引き起こすリスクを高めます。

• 栄養状態に偏りが出てしまう

  虫歯により痛みや不快感が増すと、根菜類など硬い食べ物を避け、パンなど柔らかい食品ばかりを選びがちになります。そのため栄養バランスが偏り、日々の健康状態や発育に悪影響を与える可能性があります。

• 運動能力を十分に発揮できない

  きちんと噛める状態を維持することは運動能力を支える重要な要素です。そのため虫歯が原因で、しっかりと歯を食いしばれない場合、スポーツにおいてバランス感覚や瞬発力が低下する恐れがあります。虫歯は患者さんの運動能力がフルに発揮されるのを妨げる可能性があるのです。

• 学力にも影響が出る

  適切に噛む行動は脳を刺激し、集中力や学習能力に良い影響を与えます。しかし、虫歯が原因で正しく噛めない場合、脳への刺激が減少し、学力への影響が懸念されます。また虫歯により、歯並びが悪くなると、イライラしたり、集中力の低下を引き起こしたり、学習に支障をきたす可能性があります。

当院で行う乳歯の虫歯処置

• レジン冠

  虫歯になった部分を削った後、合成樹脂（レジン）で充填します。その際当院ではラバーダム防湿を用いて治療部位を隔離しているのが特徴です。ラバーダムを用いることで、口内の水分や削りカス、消毒液の侵入を防ぎ、レジンの接着度を高めています。またレジンは他の歯と同色にすることが可能で、見た目の違和感を抑えられます。

• 乳歯の乳歯冠

  子どもの虫歯治療で用いられる乳歯冠は、乳歯に適した特徴的な被せ物です。一般的な銀歯に似ていますが、乳歯の形状とサイズに合わせて特別に作られている点が異なります。
  乳歯冠の主なメリットは、乳歯の保護と機能の維持です。虫歯によって弱くなった歯を強化し、噛む力が分散するのを助けます。また、乳歯が抜け落ちるまでの期間、歯を正しい位置に保ち、永久歯が正常に生えるように促します。
  ただ乳歯冠の使用にはいくつかの点で注意が必要です。飲み込むことのないように注意し、もし外れた場合は放置せず、痛みや不快感がある際にはすぐに受診することが重要です。

お子様の歯並びが
気になる場合

小さなお子様の矯正治療は大人の矯正とは進め方が異なります。基本的には、顎の成長に合わせた歯並びの調整を重視します。お子様の間に骨を拡大することで、成長してから矯正をされるときに歯を抜かなくてもよくなることが多いです。
「いつから矯正治療を始めれば良いのか」「将来綺麗な歯並びをプレゼントしてあげたい」など、お子様の歯並びのことで、少しでも気になることがございましたらご相談ください。

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